HOME > ニュースページ > 台湾・香港 > 詳細

太平洋SOGO占拠事件 3度協議するも破談

2013年07月28日

【新唐人2013年07月28日付ニュース】四川省成都市の中台合弁会社・太平洋百貨店(SOGO)が中国側に占拠された事件で、中国側の合弁相手である成商集団は7月19日、会社を成商集団の所有にする書簡を提出しました。太平洋百貨店側によると、営業損失のほか、設備や商品だけでも損失額は5億元を超えるそうです。当日夜にメディア向けに発表した声明文では“狼のように略奪を行っている”と相手を非難しています。

 

太平洋SOGO営業総経理 李光榮さん

「驚きと憤りです。強盗が手紙を送りつけてきて、自分の物だと言うのです」

 

書簡を読んだ成都太平洋百貨店の営業責任者・李光榮営業総経理は、成商集団は店の乗っ取りだけでなく、会社のすべてを奪おうとしていると、怒りが止まりません。

 

SOGO営業総責任者 李光榮さん

「書簡を送ってきて、この会社は彼らの所有で、全ての権益が彼らに属し、我々に動くなと言っています。我々が20年も経営してきたのに、書簡一通でこの会社を自分のものだと言うのです」

 

太平洋百貨店が占拠されてから、3回にわたる協議はすべて破談に終わりました。百貨店側は閉店を余儀なくされ、一日あたりの営業損失額はおよそ100万元(1600万円相当)に上るそうです。

 

記者 

「今日で5日目ですが、百貨店全体の損失は?」

 

SOGO営業総経理 李光榮さん

「私の見方ですが、営業損失はまだ小さなことです。書簡に書いた内容通りに、会社が彼らの所有になった場合、帳面上の資産だけでも約2億元あります。メーカーの商品やすべての設備を合わせると、多分5億元を超えます」

 

記者 

「この事件で、最も受け入れられない所は?」

 

SOGO営業総経理 李光榮さん

「不法侵入したうえ、入口を塞いで、我々の入店を阻んでいます。台湾人にとって、このような考えや行為は受け入れられないことです」

 

法治社会とはほど遠い中国大陸で、台湾企業がいかに自分の権益を守れるか。事件の行方が注目されます。

 

新唐人テレビがお伝えしました

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2013/07/18/a933366.html (中国語)

(翻訳/杜 編集/萩野・坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)

トップページへ